最新の Linux Kernel を各環境でビルドして動かしてみる(2023/8/6)

ここ数年の Linux Kernel はかなり安定しているとは思っていて、滅多にハングする状況を見ることをなくなりました。
でも、本当にそうなのか気になります。
気が向いたときに最新の Linux Kernel をいくつかのアーキテクチャでビルドして動かしてみた結果をまとめてみます。

■ 以下の情報に関する注意点

  • ファームウェアやブートローダ、ユーザランドは適当なので、現時点で再現性はないです
  • あくまでも起動プロセスを見ているだけです。長時間動作させた場合や高負荷時の条件では、別の問題が発生する可能性があります

■ 結果 (mainline)

バージョン : 6.5-rc4

  • Raspberry Pi 2 (arm)

    • 問題なし
    • DTSの配置先が変わっている。arch/arm/boot/dts/bcm2836-rpi-2-b.dtb -> arch/arm/boot/dts/broadcom/bcm2836-rpi-2-b.dtb
      • 以前からdtsディレクトリのファイルは多かったので、整理されるとありがたい
  • VisionFive 2 (riscv)

    • ルートファイルシステムのマウントで止まる
    • ドライバはロードされているものの、microSDの挿抜で何もログがでていないので、認識していない? [ 0.121509] sdhci: Secure Digital Host Controller Interface driver [ 0.121528] sdhci: Copyright(c) Pierre Ossman [ 0.121643] sdhci-pltfm: SDHCI platform and OF driver helper … [ 1.123265] Waiting for root device /dev/mmcblk1p4...
    • MMCDWSTARFIVE がデフォルトでnだったので、yにしてみたものの変わらず
    • DTSを確かめてみるとそもそも定義がなかった
      • VisionFive2のカーネルのリポジトリを見ると定義があったので、これを使えばできそうには見えるものの、電源レギュレータとかも参照していて単純なコピペでは無理

■ 結果 (-rt)

バージョン : 6.4.6-rt8

  • Raspberry Pi 2 (arm)
    • 問題なし
Posted at : 2023-08-06 17:01:39 / Category : none

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