GENODE OSとGalliumドライバ

GENODE OS上でGalliumのドライバを動かせたという話
(記事を読む限りだと、4,5年前にはすでに実現していて
今でもメンテナンスされてますよ、って話なのかな)

Doing Graphics Hardware Acceleration With Microkernels
http://www.phoronix.com/scan.php?page=news_item&px=GPU-Microkernel-Support

まず、GENODE OSってのは知らなかった。
セキュアな環境を実現するためのMicrokernelなOS。
Microkernelにすることでカーネル自体のコード行数を減らし、
コードの検証をやりやすくする、ってことみたい。

まぁ、Micro kernelでもMonolithic kernelでも、
責任の所在がどっちになるかという問題のような気がしてて、
個人的にはどちらでも良いけど…。
(もちろん、見通しの問題もあるだろうけど、あまり利点があるとは思えない)

GalliumはLinuxのグラフィックスドライバのフレームワークの名称。
Mesa(Linux向けのOpenGLドライバ実装)の中に
このGalliumの仕組みを使ったグラフィックスドライバが実装されている。

この記事の面白いところは、Galliumの実行はLinuxでないと無理だろうなぁと
思い込んでいたけど、やろうと思えば他のOSでもできるという点。
ざっと見た感じだと、DRM(Direct Rendering Manager : Linuxカーネルドライバのうち
グラフィックスのリソースなどを管理するドライバ)に相当する部分を
Graphics Execution Managerという仕組みでユーザランドで実現している。
この辺りの話は2010年の以下の資料にのっていた。

http://genode.org/documentation/release-notes/10.08#Gallium3D_and_Intel_s_Graphics_Execution_Manager

極端な話、iTRONとか組み込み系のOSでもできなくはないんだろうな。

Posted at : 2015-09-25 11:48:22 / Category : none

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