脳には妙なクセがある (扶桑社BOOKS)

脳科学の視点から見た、人間のくせとか考え方を客観的に見つめた本

脳には妙なクセがある (扶桑社BOOKS)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00CU5JXME/

さらっと読んでみると「あぁ、確かにこれある」って思うことが多いね。
と同時に、自分が無意識的にやっている癖があるんだよ、ってことを
多くの人が知ってくれると、議論してて困ることが少ないんだけどな…とも思ったり。
ま、まずは自分自身にあてはめて、うまく脳と付き合って行けると良いね。

気になったポイントは以下のとおり。

  • 人間の老化について
    • 脳自体はそれほど老化せずに、むしろ先に衰えるのは体。脳が衰えていくのは体力衰退の錯覚ではないだろうか
  • 幸せな気分の注意
    • 嬉しい気分のときには安易に状況を判断する傾向がある
  • 「やっぱりね」という感情
    • ある物事が起きたとき、自分は正しくこの事態を予測していたのだと勘違いする癖がある
  • 脳はブランドにこだわる
  • 行動と感情の選択
    • 自分の行動と感情が一致しないとき、これらの矛盾を一致するように解決しようとする。つまりどちらかを変更する
  • 人間の情報の使い方
    • 年をとると情報収集型人間から情報利用型人間へと変化していく傾向がある。気が付くと行きつけの店ばかりに行ってしまう
    • ときには思い切って冒険することで、普段とは違ったワクワクするような「若さ」が保たれるのかも?
  • ストレスの年齢傾向
    • ストレスや不安、怒りの感情は若いころが一番強い
  • 幸せを感じる度合いは、U字曲線。20才以前まで高く、40、50代が再低迷期。これを超えると回復し始める
Posted at : 2016-02-07 08:14:56 / Category : book

ビジネスパーソンのための契約の教科書

仕事であれこれと契約書を読むことがあり、
契約書をどうするべきか?気になったので読んでみました。

ビジネスパーソンのための契約の教科書 (文春新書 834)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4166608347

重要なところをかいつまんで説明がなされていて良い本でした。
また、契約書がなぜ重要かという話も良かったけど、
それ以上に海外とのやり取りと日本の文化を比べながら
説明されているのが良かったね。

個人の契約でも、会社での仕事でも、一度読んでみると
契約書の大切さがわかって良いと思います。

Posted at : 2015-10-12 09:30:16 / Category : book

リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)

読もうと思ったきっかけは、普段書くコードが他人から見て見にくいな、と思ったこと。
決して見せられないほどひどくは書かないけど、頭にスラスラと入ってくるぐらい良いコードを書けていないので、
この機会に見なおそうと思いました。

Amazon

http://www.amazon.co.jp/dp/4873115655

内容

タイトルの通り、コードをいかにしてより良いものにするかというがメインです。
コメントや変数名の付け方などの基本的なものから、
1関数1機能にすること、をどう徹底するかなど、ちょっと踏み入ったものまであります。
普段コードを書く人からすると、すでに身についているものも多いですが、
文章として書かれると、意外と知らず知らずにやっていたことが「そうなっていたのか」と納得できることもありました。

感想

僕としては、以下の内容が良かったです。

  • コメント
    • 曖昧な代名詞は避ける。曖昧な部分を排除することで、よりコメントが読みやすくなる
  • 変数
    • 説明変数・要約変数を用意して、処理フローや関数の引数をわかりやすくする
    • 例えば、関数の引数にbooleanを渡す場合は、その意味を表す変数で代入する。isforce = true; delete(“.”, isforce); など
    • 時間の変数などは、_msなど単位をつける
    • 他の意味と間違えられないように、変数名は何度も検討をする
    • 例えば、listのsizeを求める関数がある。この関数が要素を一つ一つカウントするのであれば、countとする方が良い。直感的に計算量が違うことがわかる
  • 条件式
    • あまりにも大きな条件式ができてしまった場合、問題を一度整理してみる。複雑すぎるとバグのもととなる
  • 関数
    • 無関係の下位問題は別の関数としてくくりだす
    • 関数内の各段落(コード単位)で一つのタスクを行う(実際に本の例を見るとわかりやすい)
  • テスト
    • (行数が)最小のテストを作り、読みやすいテストにする。新しいコードを追加しときに、テストをしやすくなる

全然本の内容とは関係ないけど、本文中の以下の言葉も納得。

「エンジニアリングとは、大きな問題を小さな問題に分割して、それぞれの解決策を組み立てることに他ならない。」

普段のコードにも取り入れてみて、より良いコードを書いていきたいね。

Posted at : 2015-01-08 16:16:47 / Category : book